ユーロ回顧1

何かネタがないかなあと、考えてはみたんですが、これといって思い浮かばなかったので、これから多少は落ち着いた頭で、ユーロ2004を総括してみようと思います。
今大会は強国といわれるチームが早々に姿を消した大会でした。イタリアは以前に書いたので省略しますが、
スペインもポルトガルに敗れ、早期敗退を強いられました。その原因はいろいろあるとは思いますが、やはりラウルが不可侵な存在である限りは、これからもスペインは勝つ事はできないと思います。
ラウルは機能しているチームの中に入ってこそ活きる選手で、一人で試合を決められる選手ではありません、コンディション次第ではスタメンから外すことも必要でしょう。
次にフランス、どうしちゃったんでしょうね。チーム全体から全く覇気が感じられませんでした。ピークをもっと後に置いていたのか、それとも勝つ事になれてしまったのか。2年前からその兆候があったのかもしれませんが、フランス黄金時代は終焉を迎えたという大会でした。
そしてドイツ……、もう強国とは呼べないですね。ワールドカップの準優勝はやはり組み合わせに恵まれたものだということが、今大会ではっきりしました。2年後の自国開催のワールドカップに向けて、チームを一から作り直さないと、無惨な結果になるのは間違いないと思います。
次は、イングランド。開催国にベスト8で敗れて早期敗退というのは、若干酷な感じもしますが、優勝を狙うと公言していただけに、しょうがないか。ルーニー頼りだった攻撃陣は、彼がいなくなると一気に攻め手を失ってしまいました。ベッカムスコールズの二人が精彩を欠いた事も影響したのでしょうが、オーウェンの存在感が非常に希薄でした。いずれはオーウェンを外す決断が必要になるかもしれません。

ではベスト4の面々を、まずはオランダ。初戦の状況を考えれば、準決勝までよく進んだなあという感じですね。大会通して、ちぐはぐな印象はぬぐえなかったですね。監督の采配に批判が集まっていますが、選手のプレイもどこか思い切りにかけるところが目に付きましたし、最後までオランダらしさを見る事はできませんでした。
次はチェコ。個人的には今大会のベストチームだと思います。DFは相当に不安定で、GKツェホのファインセーブでもっていたところもありましたが、あの攻撃陣は恐ろしいまで破壊力ですね。攻めにかかった時は、死んでも点を取ってくるぐらいの気持ちを感じましたし、攻撃のバリエーションも豊富で、見ていて楽しいチームでした。惜しむらくは、準決勝のネドベドの負傷。あれがなければ勝っていたとまでは言わないですが、よりスリリングな試合になった事は間違いないでしょう。
決勝に残った両チームは昨日書いたので、省略します。
今後の展望なんですけど、最近はユーロとワールドカップって案外リンクしてないんですよね。
この二つを続けてベスト4以上に進出したのは、
96・98・2000年のフランス、98・2000年のオランダぐらい。むしろ予選で落ちるチーム(チェコ・オランダなど)がいるぐらい。なので、今大会ベスト4に残った4チームも、そのまま、ドイツワールドカップで、好成績が残せるとは限らないです。特にギリシャ、予選では彼らがマークされる立場になるので、非常に苦しい戦いになるでしょう。

長々と総括してきましたが、今大会のMVPは……。
誰が良いかなあ。この人の大会だっていえる人はいないなあ。
では明日はMVPとベストイレブンを。