ライブドア

2年間で黒字経営に転換するというプランを発表しました。正直本当にできるのか疑問ではありますが、本当にできるのか一度やらしてみる価値はあると思います。株式を公開して、選手に株を持たせる手法は、ベンチャーの手法というよりは、ヨーロッパのサッカー界でも行われている方法なので、それを取り入れたということでしょう。ただし、この手法は功罪がありまして、功の部分では、莫大な資金を得ることができるのですが、罪の部分では、選手獲得などで株式市場に常に左右されることになります。ある程度ネームバリューのある選手やスタッフを獲得して、市場にアピールしていかないといけなくなるわけです。うまくいっているうちは良いんですけど、一度歯車が狂い出すと、一気にチームががたがたになるおそれがあります。
例を挙げると、イタリアのラツィオです。株式で得た資金で、大物選手を獲得し、スクデットを獲得しましたが、その後財政難に陥り、大物選手を売ることになり、そのせいで株が値下がりし、というスパイラルにはまって、今や倒産の危機に陥ってます。このように、株式公開には大きなリスクがあるので、もしライブドアが買収に成功しても、その経営がうまくいくかどうかは注意深く見守っていく必要があるでしょう。