オリンピック

2012年ロンドン五輪で野球とソフトボールが種目から除外されることになりました。日本にとってはメダルを計算できる種目だけに大きなニュースになっていますが、世界的には多分そんなにニュースになってないんでしょうね。
その理由について、IOC会長のロゲ会長は、

「野球はベストの選手が参加していない点とドーピング(薬物使用)対策が問題。ソフトボールは世界的な普及が足りなかった」

と言っていますが、それを言うならサッカーだって同じ理由で除外されてしかるべきでしょう。サッカー界にとってのオリンピックは23歳以下の世界選手権でしかなく、しかも先のコンフェデでも薬物問題が浮上しました。確かにメジャーリーグではドーピング問題が騒がれていますが、しかし選手たちが使用したとされる当時はルール上は禁止されていません。むしろサッカーの方がルールで禁止が確定している薬を使っている選手が多いです。
つまり、会長の挙げた理由はただの建前で、要は、ロンドンでオリンピックのためだけに世界的には大して注目されていない野球・ソフトボールの設備を整備するのは採算に合わないということでしょう。
私は別に野球が廃止されるのは別にかまわないですが、ソフトボールは残念だなあという気がします。ソフトボールにとってはオリンピックは最高の舞台で、選手の大目標がなくなるのは残念でなりません。マイナースポーツを行って、普及の助けとするのがオリンピックの一つの役割だと思うのですがどうでしょうか・・・。

ところで、先日長嶋茂雄が公の場に復帰しましたが、彼の肩書きはアテネオリンピック代表監督でいいんですかね。「予選」の監督ではありましたし、手続き上も監督であったのかもしれませんが、一切指揮をとっていない人物を監督というのに違和感をぬぐえません。どうしても日本代表とつなげたいのであれば、単に「元(前)野球日本代表監督」と言えばいいだけでしょう。いつまで日本の野球界は長嶋にぶら下がっていくつもりなんですかね・・・。