明徳義塾が部員の喫煙・暴力で甲子園の出場辞退

これには正直驚きました。こういう不祥事は大体大会終了後に発覚するものだと思ってましたが、組み合わせ決定直後に出てくるとは……。匿名のタレコミがあったようですが、高野連にしても、対戦相手の日大三高にしても、代替出場の高知高にしても、タイミング的には最悪ですね。
明徳義塾はあまり好きではないので、というより嫌いなので、明徳が出られないことには特に感慨はないのですが、これまで頑張ってきた多くの選手たち、特に3年生は可哀想だなあと思います。
私立の甲子園常連校は、大体明徳のように部員100人にも及ぶ大所帯でやってますが、どこも似たような問題を抱えているようですね。
試合に出られる選手は多くて25人ぐらい、つまりあぶれてしまう選手が多く出るわけです。
もちろんそのメンバーも強い意志を持って練習に励むのでしょうが、そこまで立派な志を常に持ち続ける選手がそうそういるとは思えませんし、そうした鬱積した気持ちがいろいろなところに出てきたとしても不思議ではありません。

  • 事実私が少年野球をやっていたときにも(10年以上前ですがw)甲子園の常連校に入ったOBが練習について行けずに落ちこぼれてしまい、少年野球の練習に来ては、小学生相手に半ば憂さ晴らしのような練習をしていたということがありました。

やはり部員の数をある程度絞っていかないと、こうした問題はどうしても起こってしまうでしょうね。ただ部活動なのでどこまでそれができるか…。プロのユースチームならセレクションをやって、少数精鋭でやれますが、部活動という形をとっているだけに入りたいという選手を拒絶することは実際問題としては難しいでしょうね。
特に今は野球留学全盛で、かつ若年層の野球人口も減ってますし、各校とも選手の確保に必死でしょう。また選手の方もプロを目指す上で、環境が整っていて、甲子園に出られそうな学校を選ぶようですし、この流れを止めることは正直かなり困難だと思います。
そこでどういう対策をとるのか、もはや高野連だけの問題ではないでしょう。やはり早急に一元化された野球協会を作って、そこが主導して解決に乗り出さないと無理でしょうね……。