東アジア選手権

アジアカップの時を彷彿とさせる試合運びで日本が1−0で勝利。
なんとか粘り抜いてのセットプレー一発でしとめるという、まるで往年のイタリアのようなリアリズムにあふれた試合運びでした。
日本にとってこの大会は?な大会だと書いてきましたが、どうやらジーコはこの大会を新戦力の発掘とチームに競争原理を吹き込む大会だと位置づけてた様ですね。(初めから意図していたものなのか、初戦の負けで路線変更したのかは分かりませんが……)
この大会での収穫としては、
1、村井・駒野という両サイドのバックアップにめどがついたこと

  • ただし4バックにするのであれば、村井はやや使いにくい気がするので、今後は守備能力の高い左サイドの選手をテストする必要はあるかもしれません。

2、阿部・今野のダブルボランチ

  • 阿部は今後、タイプの近い遠藤とその座を争うことになりそうです。今野はこれまでの日本代表にいないボール狩り専門家なので、むしろ阿部より今野の方がメンバー入りに近いかもしれません。

3、FWに田中という新戦力

  • 田中はゴールはもちろん、ドリブルと早さという武器を上手くアピールしてました。私としては玉田よりメンバー入りに近い気はしますが、ジーコはどうするのでしょうか。大黒とスーパーサブとしての役割を争うことになるかもしれませんね。一方、巻は高さを生かしてポストをこなしていたと思いますが、高原・柳沢が戻ればあえてメンバー入りさせる理由というのが無い様に思います。

という3つがあげられるでしょうか。
逆にこのチームの課題としては、初戦の入り方でしょうね。どうもこのチームは大会中に調子を上げてくる(逆に言えば事前の練習では上がらないと言うことにもなりますが)ので、どうしても初戦のパフォーマンスが悪いです(アジアカップ・コンフェデもしかり)。もちろんワールドカップ前はテストマッチをしっかりやってから本番に入るでしょうから、この課題は解消されるとは思いますが…。

一方の韓国に目を向けてみます。かなり久しぶりにちゃんと韓国の試合を見ましたね。もしかしたらワ−ルドカップ以来かもしれません。
印象としてはダメなときのオランダサッカーという印象です。もちろん粒はかなり小さめですが。
ボンフレール監督は首を切られるかもしれないですね。おそらく彼はこの大会をテストの場として位置づけていたのでしょうが、さすがにホームでの大会で、2分け1敗で得点1、しかも日本に負けてしまっては、かなり厳しい状況になるのではないでしょうか。本番までもう1年を切りましたし、監督交代に踏み切るのであれば、これが最後のチャンスでしょう。
韓国期待のパク・チュヨンはどんな選手なんだろうと期待していたのですが、プレー時間も短く、展開も展開だったので、どういう選手なのかよく分からなかったですね。
韓国の新星FWということでチェ・ヨンスとかイ・ドングみたいないかにも韓国のCFみたいな選手をイメージしてたんですけど、ちょっと線も細そうですし、雰囲気が違うかなあという気はします。まああの中村俊輔にも似た頼りなさそうな顔のせいでそういう印象になったのかもしれないですがw
他の選手としては、右のウイングのポジションに入ったイ・チョンスは良いプレーをしていたとは思いますが、やっぱりこの選手は嫌いです。
どうも見た目が生理的に受け付けないのもありますが、やはりあのマルディーニの頭を蹴り上げたせいですね〜。多分永遠に嫌いなままなんだろうなあ……。