阪神問題

急に親会社の株式の問題で日本シリーズどころではなくなってきていますが、一応ここで私見述べておこうかなと思います。
正直言って阪神電鉄の株主が誰になろうと別に興味はありませんし、オーナーが久万だろうが村上だろうが別にどっちでも大差はない、というよりも村上オーナーの方が面白そうな気もしないではないです。
ただ一つだけ引っかかるのは、阪神タイガースの上場問題です。
大体この問題だと、ヨーロッパのサッカーを引き合いに出して、潤沢な資金が得ることが出来ると言われますが、実際に上場して上手くいってるクラブってあまり思い浮かばないんですよね。
世界一裕福なクラブと呼ばれ、クラブ経営のモデルケースのように言われていたマンチェスター・ユナイテッドも買収され、一個人の支配下に入りました。そして買収前も潤沢な補強費があったわけではありませんでした。
考えてみれば、上場したと言うことはそれだけ経営責任が生じるということですから、どれだけスポーツ面で有益な補強であっても、経営的に問題のある補強であれば、フロントからなかなかゴーサインが出ないのは、当たり前といえます。上場で得られる利益よりも、上場によって不利益になる部分の方が多いんじゃないかという気がしてならないのです。
そして、上場の失敗例としてあげられそうなチームとしてはラツィオ、ローマがあげられそうですね。上場直後はその潤沢な資金で優勝しましたが、結局その勢いもあっという間に落ち込み、両チームとも存続の危機に立たされるほどの事態にまで及びました。
つまり、上場するということは非常にリスキーな選択であると思われるのです。
村上氏は上場でもうけて、さっと誰かに譲り渡すということを考えているのかもしれませんが、チームはその後も残ります。上場をするのであれば、短期・中期・長期のプランを出して、どのように球団を経営していくかを説明しないと、いつまで経ってもファンの支持は受けられないでしょうね。


ついでに巨人の監督に原が就任することになりましたが、2年間の出向の上で、読売グループ内の人事異動で戻ってきたと言うことでしょ。以上