アジアカップ決勝

ご承知の通り、日本が3−1で中国に勝って、2連覇を果たしました。とりあえずまずは、試合の内容について、日本と中国の経験の差が出たかなという気がしました。ヨーロッパや南米とやるときにいつも日本が言われている言葉でありますが、試合運びの差が出たかなという気がしましたね。私の予想では、中国が大声援をバックにがんがん攻めてくるかと思っていましたが、かなり静かな立ち上がりで若干拍子抜けしたところがありました。
日本の先制点のあとも、中国は追いつきはしましたが、畳み掛けるような攻撃は最後まで見ることが出来なかったですね。まあ日本が上手く守ったということもあるのでしょうが、それ以上に中国がどこか乗り切れていないような感じを受けましたね。あと、中国はリズムの変化が無く、攻撃がかなり単調でしたし、日本はかなり余裕を持って守れたのではないでしょうか。
ラスト10分は中国の猛攻かなと思ってみていたのですが、日本より先に中国の方が心も体もバテてしまったようですね。危険なファールも連発していましたし、審判によっては退場者が出ていても不思議ではなかったです。試合を総括してみると、試合前に中村俊輔が言っていたように、日本としてはイランに上がってこられた方がよっぽどやりづらかったでしょうね。
大会を振り返ってみて、審判にがっかりさせられることが多かったですね。厳しく笛を吹けばいいという物ではないですし、今大会はルール通りにやっていたらどれだけ退場者が出ていたか分からないようなシーンが目につきました。ただ試合開始直後にうまく基準を選手たちに浸透させて、ゲームコントロールをやって欲しかったなという気がします。
ええと、最後に中国のサポーターについてですが、中央政府の締め付けの効果か、至って普通のアウェーの雰囲気に落ち着いていましたね。(試合後は少しトラブルがあったみたいですが…、まああれぐらいなら許容範囲でしょう。)ただ表彰式は哀しい状況でしたね…。あんなに閑散とした表彰式を見たのはほとんど始めてかもしれないですね。ついこの間にユーロの表彰式を見ているだけに、そのギャップでよりひどく感じてしまいました。同じように開催国で決勝で敗れてしまった状況は同じなのに(もちろん対戦相手への心情はかなり違いますが)ここまで差が出てしまったか、という感が否めないですね…。4年後の北京五輪がやや不安になるこのアジアカップでした。