USオープンテニス

ええと、……脱帽です。強いわフェデラー。これだけの強さを見せられたら、予想が外れたことなんかどうでもいいやって感じになってきます。USの決勝で、しかも相手がこの大会失セット0で、16連勝中のヒューイット相手に、6−0,7−6,6−0って……。特に1セット目は異常でした。あんなテニスされたら、現在地球上に勝てる相手なんかいません。
2セット目はフェデラーがミスを連発して、チャンスが出てきたのですが、ヒューイットがやや消極的(1セット目であれだけのテニスを見せられたらしょうがない気がしますが)になってしまい、チャンスを逃し、3セット目は意気消沈したヒューイットを、フェデラーが一気に沈めたという内容でしたね。ヒューイットの出来にはややがっかりしたものの、それもフェデラーが強すぎたためだと思えば、しょうがないかなという気がします。
昨日も書いたように、よくサンプラスと比較されるフェデラーですが、今日の試合はサンプラスマイケル・チャンの試合を思い出しました。必死にチャンが食い下がろうとするけど、サンプラスが圧倒するみたいな。ヒューイットにとって、これからフェデラーという大きな壁をどうやって乗り越えていくか、それともチャンのように乗り越えられないままなのか……。
逆にフェデラーサンプラスを越えることが出来るかどうか。年間にグランドスラム3つ獲得はサンプラスも成し遂げたことがない偉業ですが、まだサンプラスを越えたとはとても言えないですし、これからどれだけ長期政権を築けるかにかかってますね。
サンプラスと比べてみると、
サービス   サンプラスフェデラー
ネットプレー サンプラスフェデラー
ストローク  サンプラスフェデラー
メンタル   サンプラスフェデラー
スタミナ   サンプラスフェデラー
といったところでしょうか。同じように20代前半で頂点に立った二人が、これからも同じような道をたどるのか、それともフェデラーサンプラスを越えて、年間グランドスラムを達成するのか。来年の男子テニス界に注目です。
女子に関しては、今年はロシアの年でした。去年はベルギー、それまではアメリカという状況で、来年はロシア旋風がまだ吹き続けるのか。それともベルギー・アメリカが復権を果たすのか。それともその他の新勢力が現れるのか。いろいろ楽しみな状況になりそうですね。