アジアサッカー考

たまには、ヨーロッパじゃないところについても考えてみようかなあと思いまして、それでじゃあ南米っていうのもなんか芸がないので、今日はアジアのサッカーについて書いてみます。
現在のアジアサッカーを見てみると、日本・韓国・イランが3強で、その後にバーレーンクウェート・サウジ・中国・ウズベキスタンといったあたりがその後に続くといった感じでしょうか。
3強以外のチームはどうも安定感に欠ける(サウジは以前は違ったのですが)ので、上手く条件がはまったチームがこの中から抜けて、ワールドカップ予選やアジアカップを3強と争うという図式になる感じですね。

3強の方に目を向けると、安定感という点では日本が一歩抜きんでている感じがします。でも、チームの潜在能力では、イランや韓国の方が上でしょうね。これはイラン・韓国は波が激しいとも言えますが…。この3カ国の個人に目を向けてみても、イラン人選手は前から社会的背景もあり、ドイツを中心にヨーロッパで実績を残していましたが、数年前まではアジア選手の人気銘柄は日本人選手でした。しかし、今ではPSVの韓国人選手二人がこのCLでの大活躍もあって一気に株が上がったのに加え、イラン人選手もドイツ生まれの選手が多いという背景もありますが、ドイツサッカーの盟主であるバイエルンに定期的にイラン人選手が在籍していることからもその評価の高さがうかがえます。
翻って日本人選手に目を向けてみると、その成功の象徴ともなっていた中田英寿フィオレンティーナで完全に居場所を失っていますし、中村もレッジーナで地位を確立したとはなかなか言い難い状況です。柳沢は完全にサブの座が指定席になっていますし、稲本も相変わらず継続して試合に出られる状況ではありません。現在一番成功していると言える小野にしても、度重なるケガのせいもあり、もはやフェイエノールトにとって不可欠な存在ではなくなってしまったようです。一年前は朴智星よりも評価が高かった小野ですが、今では完全に地位が逆転しましたね。今シーズン一番活躍している高原にしても、一時期はゴールラッシュを見せていましたが、最近ではまた沈黙が続いています。また今シーズンから移籍した大久保や中田にしても途中出場もおぼつかない状況です。
どうしてこういう状況になったのかを考えてみると、選手の能力不足といってしまえばそれまでなのですが、チームの選択ミスという気がしてなりません。
中田はローマからパルマに移籍してから歯車が狂ってしまった感じですし、中村もあれだけケガをするってことはイタリアから離れた方が良いんじゃないでしょうか。小野もフェイエノールトを出て、厳しい競争のあるチームに移った方がいいでしょう。フェイエノールトはあまり練習が質が高くないから、選手の成長は頭打ちになるという評判もありますし、小野のプレーを見ても、あまり必死さが感じられないというか、リーグのレベルがあまり高くないだけに、適当にこなせてしまうあまり伸び悩んでるんじゃないかという気がします。
やっぱりヨーロッパのカップ戦、できればCLに出られるチームに移籍して、高いレベルの戦いに身を投じて欲しいと思うのですがどうでしょうか。