レアル完全崩壊?

ここのところあまり食指の動くニュースがあまり無く更新が滞っていたのですが、やはりこのネタには触れないわけにはいかないでしょうね。
ルシェンブルゴをとうとう解任し、これで2003年デルボスケ解任から、2年半の間に4人目の解任、ダメチームの典型のような状態です。

さてレアルがここまで崩壊していった理由は何なのでしょうか。
一般には2003年のデルボスケ・イエロの放逐、マケレレ放出からレアル崩壊が始まったというのが主流でしょうが、私はその1シーズン前ロナウド獲得から、崩壊が始まったと言う風に考えています。
レアルはロナウドパラドックスとでも言いましょうか、悪連鎖にはまってしまったと考えられるのではないでしょうか。

ロナウドは世界一の決定力を誇るFWであることは疑いないと思います。ただしそれはあくまで決定力に限った話で、現在のFWに求められる総合力になると、落第点と言ってもいいでしょう。
つまりチームとしてサッカーの質を向上させようとしても、ロナウドのは守備は当然のこと、攻撃もチームとしての動きをすることはないので、多くの時間を10人でサッカーをやっている状態になるわけです。これではサッカーの質は向上するわけはありません。
しかし彼にはたぐいまれな決定力があり、一瞬だけの輝きで一人で点をとってしまうので、攻撃におけるロナウドへの依存度は増していきます。
となると、10人の働き蜂がロナウドを支えるという図式が、一番ロナウドを生かすという点から言えばベストなのですが、スターを集めて華麗なサッカーを展開するというレアルのチームポリシーとは正反対のサッカーになってしまいます。しかもロナウドは1シーズンフルに働くことはほぼありません。
つまり、完全にロナウドに頼り切るサッカーは出来ないし、かといって華麗なサッカーをするためにはロナウドの存在ははっきりいって邪魔になるわけです。
といったロナウドパラドックスにはまった上に、主力選手たちの高齢化(というより私はレアルのフィジカルトレーニングに問題があるんだと思いますが)により、選手のフィットネスレベルの低下、チームのモラルの低下が相まって、現在の惨状にはまってしまったといえると思います。

と、ここでレアル再生を目指すのであれば、まずロナウドを切るのは当然で、その上でどういうサッカーを目指すのかを明確にする必要があるでしょう。
歴史的なことを考えれば、レアルはバルサのようなサッカーを目指すと言うよりは、もっと試合巧者的なサッカー、チェルシーほどではないにせよ、を目指した方が良いんじゃないでしょうか。
ビーフェイスはバルサに任せて、憎らしいぐらい強いサッカーを指向した方が、再生は早そうだと思うのですがどうでしょうか。

まあ、このままぼろぼろのレアルが続く方が私はいいんですけどね(笑)